少林寺拳法とは?


少林寺拳法は“人づくりの行”
少林寺拳法は1947年、日本において宗道臣が創始した“人づくりの行”です。
自分の身体と心を養いながら、他人とともに援け合い、幸せに生きることを説く「教え」と、自身の成長を実感し、パートナーとともに上達を楽しむ「技法」、そして、その教えと技法を遊離させず、相乗的なスパイラルとして機能させる「教育システム」が一体となっています。
人間は生まれながらに、どのようにも成長してゆける可能性を秘めています。少林寺拳法は、その可能性を信じて自分を高め続けられる人、周囲の人々と協力して物心両面にわたって豊かな社会を築くために行動できる人を育てています。
宗 道臣は、中国で学んだ拳技をもとに、自らの理論による独自の拳法をあみ出し
「少林寺拳法」 と命名。これを人づくりの手段として、 「自己確立」「自他共楽」 の教えを説いた。


人づくりのための「行」である


少林寺拳法には、勝敗を争う試合というものはない。
「半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを」 ・・これが少林寺拳法の理念を表した宗 道臣のことばである。
技術を身につけることで、イヤなものはイヤと言える自信と勇気を手に入れ、なおかつ、人と人とが協力し合うことの楽しさと大切さを学ぶことに修練の目的がある。


護身の技術である


少林寺拳法は、 剛法、柔法、整法(整骨等) の三法二十五系より成り立っている。突き・蹴り主体の剛法も、抜き・逆・固めなどが主体の柔法も、その技法は守りと反撃からなる護身の技術である。
よって体格の大きさや力の強さに頼らずとも相手を制することができるよう合理的に構成されている。



グループ加盟団体

宗道臣によって創始された、「教え」と「技法」と「教育システム」を兼ね備えた“少林寺拳法(SHORINJI KEMPO)”は、金剛禅総本山少林寺、財団法人少林寺拳法連盟、禅林学園、少林寺拳法世界連合、SHORINJI KEMPO UNITYの5つの組織によって普及されています。
少林寺拳法グループは、2005年4月に制定した新たな統一マーク・ロゴのもと、各法人・団体が連携・融和をはかりながらその独自性を生かして、世界で一つの“少林寺拳法(SHORINJI KEMPO)”として社会教育活動を展開しています。

世界に広がる少林寺拳法

少林寺拳法の道場は、日本全国に広がっており、大勢の拳士たちがいます。もし、転勤や転校などで引っ越しをしたとしても、「道場検索」などで近くの道場を探すことができます。また、旅行や出張などで各地に赴いたときも、その地の道場を訪ね、合掌礼一つで仲間として参加することもできます。ほかにも、大会や行事などでは、各地で出会った仲間との再会や、新たな“友達の輪”の広がりも期待できるでしょう。
これは、日本ばかりではありません。現在、世界37か国の人々が、“世界で一つ”のシンボルマークを胸に、少林寺拳法の活動に取り組んでいます。